フリーメイソンになるための最初の一歩

フリーメイソンになるための第一歩は、まずは『扉を叩く』ことに始まる。
それは、親しい友人が実はメイソンであって、彼からメイソンについて話を聞くうちに
興味を持ったとしても、フリーメイソンになりたければ自分から扉を叩かねばならない。

フリーメイソンのルールとして、誰も勧誘してはならないため、
入りたければ自分の意志で『入りたい』と入会を求める必要がある。

メイソンの立場から言うと、いくら親しい友人といえども勧誘したり
まして入会するよう説得したりできないため、ひたすらフリーメイソンの良さをアピールしたり、
多くのメイソンと引き合わせて友好の輪の中に入りたいと思ってもらえるまで待つしかない。

『扉を叩く』と言っても、いきなりロッジやグランドロッジに押しかけて良いという意味ではない。
あくまでも『入会を求める』という意味であり、そのためにはメイソンの友人がいる必要がある。

ではメイソンの友人がいない場合はどうすればよいのだろうか？

尤も、本来は信頼できる友人を入会させて交友を広げていくことが目的であるため、
メイソンに知り合いがいない人の入会はその本来の趣旨とは異なる。

メイソン自身も、誰の知り合いでもない人を、自分の所属する和気藹々とした輪の中に
入れることにまったく熱心ではない。なんの意味もないどころか、そこからハーモニーが
崩壊する恐れがあるからだ。事実、過去にそれで派閥形成や分断が生じたロッジは
枚挙にいとまがない。

メイソンは自分の友人の中でも、本当に信頼し、また共にメイソンとして活動したいと
思える友人にしか自分のことを明かさないことが多いため、そもそも自分にお声が掛かって
いない時点で、メイソンの入会資格があると認められていないことになるのだが、
それでもなおフリーメイソンの扉を何とかして叩きたいと念ずる人は、フリーメイソンが
行うレクリエーションやチャリティー活動に足を運ぶのも良いかも知れない。

お花見やBBQ、子供まつり、墓地清掃、ビーチ清掃など、僅かだが機会はあるだろう。
しかし、どうやってスケジュールを知るのかが問題だ。これは、しばしばメイソンであっても、
いつ・どこで・何を行うのか、連絡が行き届かないことがしばしばあるため、外部の人間に
とっては尚更情報を入手するのは困難だろう。

いずれにせよ、メイソンの友人がいなくてフリーメイソンに関する情報をインターネットのみに
頼っているような人は、最低限ここで過去に紹介した書籍類には目を通しておくべきであろう。
今日紹介している本も、日本語版はMWB.Katagiri PGMのお墨付きである。