フリーメイスンの財政

フリーメイスンは基本的にはあまりお金を遣わない。
まったくの新規ロッジであれば、色々と購入しなければならない道具があるだろうが、
それらは当然設立者達の資金提供に委ねられている。

日常的には、ロッジの運営に掛かる費用というのは、郵便や印刷物、あとは光熱費くらいだろうか。
それでも最近は電子メールを使うようにもなっているため、郵便に掛かるコストは非常に限定的だろう。
ロッジの定例会議後の食事（Refreshment/Harmony）の費用は、基本メンバーが千円程度
出し合って賄われる。（ケチな人は５００円くらいしか払わないが・・・）

では、入会金や年会費として集められたお金はどこにいくのか？

それは、普段は銀行や投資信託に充てられて運用され、もしもの時などに遣われる。
例えば、メイスンの誰かが重い病気を患い、保険適用外などの理由で医療費が高額になる際、
ロッジとして彼をサポートするために支払われる。

或いは、これはもしもの時とは少し趣が異なるが、メイスンというのは学問に対する支援も
積極的に行うという理念もあるため、優秀な人材、例えそれがフリーメイスンの直接のメンバー
でなくとも、海外で就学するためのサポートを行うこともある。

他には、他のロッジの記念・祝賀事があれば記念品を贈ったりすることもあるし、
他のロッジからの来客に対して記念品を贈ることもある。
こういった費用もロッジの基金から出納される。

あと大きいところで言えば、各種寄付くらいだろうか。
フリーメイスンが主催する慈善イベントもロッジからの寄付で運営されるし、
或いは未成年男児のためのDeMolayや、未成年女児のためのRainbowの運営資金として
ロッジから寄付することもある。

こういった細々とした支出を支えるには、盛り下がった日本のフリーメイスンでは少し辛い。

具体的な金額を挙げると、多いところでは資金総額が

JPYで１，５００万円くらいあるロッジもあるが、少ないところではその１０分の１くらいじゃなかろうか。

お金の動きは１円単位までTreasurerが管理し、また報告されるので、とても健全と言える。

フリーメイスンの本部(笑)にお金が集まる仕組というのを信じている人には残念だけどね。