フリーメイソンの東京メソニックセンター

実は私の本拠地、つまりロッジの定例会を行う場所は東京メソニックセンターではなく
別の処にあるため、あまり訪れる機会がないのだが、日本グランドロッジを始め、
日本のフリーメイソンの中枢がそこに集まっていると言ってよい。

・・・が、あそこは大抵、人も閑散としていて、平日や日曜日に行こうものなら、
２～３人もいないのではないか？と思うくらい少ない。

いくつかのブルーロッジ、リサーチ・ロッジやアメリカ管轄のロッジも含め、
事務所が割当てられており、秘書業務・財務業務が行われる。
また、付帯組織であるヨーク・ライト（York Rite）やスコティッシュライト（Scottish Rite）も
事務所を構えており、ブルーロッジのオフィスよりも人が常駐していたりする。

東京メソニックセンターの内部は見学可能で、誰かに頼めば入れてくれるだろう。
ちょうど教会のような施設だと思えばいいだろうか。もちろん西洋の教会とは異なり、
誰もいなければ施錠される。それを以て『秘密結社』呼ばわりされるのは心外だ。

誰かがアテンドしていても、物品が盗まれることもある。
フリーメイソンという組織は想像以上に『貧乏』・・・もとい、『清貧』なので(笑)、
儀式で使う工具（Tool）の一つが紛失しただけで、また皆で購入費を負担しなければならない。

さて、東京メソニックセンター（オフィシャル紙袋には『東京マソニックセンター』）は、
地上２階、地下２階という造りになっている。但し、地上１階はエントランスだけで何もない。
２Fには日本グランドロッジやYork Rite、Scottish Riteなどのオフィスやライブラリがあり、
地下１Fには各ロッジのオフィスがある。

地下２FにはブルーロッジとScottish Riteホール、あとはダイニングホールとキッチンくらいか。
そういえば、最近ようやく禁煙になったらしい。どうでもいいか(笑)

なかなか盗めない物としては(笑)、ガラスのショーケースの中に歴史的な展示物が飾ってある。
フリーメイスンのメンバーだった歴代大統領の額であったり、先代から受け継いだ所蔵品や
記念品の数々など。

よく、地下を通じて向かいの教会に入れるだとか、エレベータの異様な遅さは、
実はものすごい深さまで潜っているからB1Fに行くだけであれだけ時間が掛かるのだとか(笑)、
東京タワーまで地下で繋がっているとか、核シェルターがあるとか(笑)、
色々言われているが、まずそんなことはない。

東京メソニックセンターのビルについて囁かれる噂、というか都市伝説は、あのビルと
向かいの教会や東京タワーが地下で繋がっているというもの。以前のエントリでも書いたが、
そんなことはない。また、繋がっていたからといって、何なんだ？？？
隠し通路だとかちょっと想像力が行き過ぎじゃないだろうか。

また、エレベーターで地下２階に下りるだけで、異様に時間が掛かると言われている。
それで、『実は地下２階と言っても、核シェルターの役目も担うため相当深くまで潜っている』
なんてことを言う人もいたとか。

そんな人にはこう言ってあげたい・・・

『どうぞ、階段を使って下りてみて下さい』と(笑)