フリーメイソンの交流会

私がフリーメイソンのイベントの中で最も楽しみにしているのが、ジョイント・フェローシップ。
日本グランドロッジ傘下だけでなく、提携ロッジや海外ロッジからの来賓も招待して行う、
いわばロッジ間の交流会。『ロッジ間』と言っても、相手がどのロッジかはあまり関係ない。

単純に交流会としてディナーを共にする晩餐会ではあるが、そこにはメイスンだけでなく、
婦人やガールフレンドを呼んだりして、メンバーとその家族間の交流を図る。

間違っても日本人が容易に想像できる『飲み会』や『宴会』の類ではなく、『お食事会』とも違う。
アメリカンな人では服装に無頓着な人がたまにいるが、基本的にみんな正装をし、タキシードや
女性は軽めのドレスアップをして楽しむ。

スピーチも大体いつも３～４人は行い、Toastは５～６回は行うだろうか。
Toast色々なものに対して行う。
・国
・家族
・メイスン、例えば亡くなったメンバーとか
・全ロッジ
・天皇陛下

長いスピーチは御法度だが、大体みなロッジの歴史だとか、フリーメイソンの歴史だとか、
フリーメイソンに対する想いだとかいったようなテーマで語る。（同伴の奥様方にはキツいか？！笑）

料金は大抵￥５，０００くらい。不足したらロッジから拠出。
今年は何料理か、今から楽しみだ。

フリーメイソンの影響力

よく、知ったか振りな人が『フリーメイソンが世界にある程度影響力があるのは間違いなさそうです。』
なんて外聞で勝手に決めつけているが、フリーメイソンとは個々の集まりに対してそう呼ぶだけであって、
別にフリーメイソンが組織として世界中に拠点を置いている訳ではない。

世界中にフリーメイソンのロッジが存在し、フリーメイソンの数が４００万人とも５００万人とも言われるが、
それらが一致団結して共通の目的を持って行動している訳ではない。

あれこれ否定したいところだが、まぁ考え方を変えてもらって、こう考えて欲しいものだ。
『世界的に影響力のある人の多くがフリーメイソン』であって、彼らがフリーメイソンのために
社会的な影響力を行使することはまずない。

何か、すごい想像（妄想）を抱いている人では、国会の決議事項などは全てフリーメイソンの中で
決められていて、それが表向きは国会で審議したりしているように見せ、実際はただ演じている
だけの茶番だとか思っている人もいるようだ。

私はフリーメイソンの定例会を欠席することがほとんどないのだが、一度も国会の運営に関わるような
Businessを議論したことないぞ(笑)
『いやそれは、あなたが下請けの日本傘下のロッジでフロントだからだ。実際はユダヤ・アメリカの
奥の院からコマンドが下りてきてるのを知らされてないだけだ。』

・・・。そうですか。へぇ～。

フリーメイソンとの出会いの場・きっかけ

もしフリーメイソンに会いたいと思えばどうすれば良いか？

一番手っ取り早いのは、日本グランドロッジにアポを取って、誰かしらに会わせてもらう。
入会の意志までいかなくとも、フリーメイソンについて色々聞きたいと言えば、
時間さえ合えば誰かしら応対してくれるだろう。

アポもなしでいきなり来た人もいるが、そんなの社会人としてマナー違反なのは言うまでもない。
実際にいたから驚いたが。

東京メソニックセンター以外で会おうとするならば、フリーメイソンが外で行う公開イベント、
交流晩餐会や記念祝賀パーティー、或いは（年に１度だが）メソニック子供祭りとかに参加する
という手もある。尤も多くの行事は、事前にメイスンの知合いがいないと、そういうイベントが
あることすら知る手だてがないが。

基本は、そこまでして近寄ってこられても、『友人の友人』を信用して仲間を増やすメイスンにとって、
まったくの新参者には多少冷たい人が多い。好奇心だけ先行して、フリーメイソンの調和に対しては
何ら責任や重要性をもっていないから。『大切な友人のメンツ』を気にしなくてよい人は、簡単に
輪から外れる。フリーメイソンの名前を汚す可能性が高い。

それ以外でフリーメイソンに会うのはなかなか難しいだろう。外国人との交流が多い人であれば、
割と高い確率でメイスンに出会えるし、ビジネスの中心にいるような人もチャンスが比較的多い。

そうでない人も、友人の友人がアルカイダ、・・・よりはまだ可能性は高いと思うが(笑)
まぁそれくらい普通に生活して一生を過ごしてもかすることもないくらい、日本ではフリーメイソンの
ネットワークは狭いと思う。




それはそうと、本題から外れるが・・・

千円札の山や野口英世の目はフリーメーソンの陰謀

という都市伝説がある。１ドル紙幣の裏面にメイソンのシンボルがあるのは当然知っているが、
日本の千円札にもそれと同じモノが隠されているという。

どれどれ・・・、野口英世の左目を見ながら、千円紙幣を天井の蛍光灯にかざすと、
裏面の富士山が透けて見え、ちょうど富士山の中に野口英世の左眼が納まり、
その状態が『万物を見通す目（All Seeing Eye）』と同じ。



く・・・くだらねーーーー。（と、若者っぽく書いてみた。）

それで？だから？
ハッキリ言って、メイスンの集まりで、千円札がどうのこうの言ったためしがない。
もしかして、フリーメイソンの中では『いやぁ、我々のシンボルが一番流通量の多い
千円札にも隠されていて、我々の権力を誇示できて誇らしいなぁ』とでも言ってるとか？

よくもまぁこんな百済ないことを思いついたもんだ。それにコロっと流される人もどうかと思う。
そういうのを信じる類の人々が存在しているという、ある意味新鮮な驚きを感じさせてもらったが。

で、もし千円札のピラミッド・アイがフリーメイソンの陰謀だったとして、
だとしたら何なのか？その『陰謀』に何の意味や意図があるのだろうか？
千円札を使用する国民はフリーメイソンの奴隷か何かか？違うでしょ。

そもそも千円札のデザインを負うところはどこなのか。発案者は誰なのか。
これらは公にされているので調べてみるといい。メーソンとは何ら関係がない。


あ、しかし、裏面の富士山の麓にある湖・・・、その中に反射して映っている山は・・・